本来、生物は冬の寒さに備えて秋に栄養を蓄える傾向があり、その結果、エネルギーと免疫力が高まり、秋から冬にかけて免疫力がピークに達します。しかし、現代の生活では、冬でも忙しいスケジュールを維持し、最近は冷暖房の影響や、気候の異常変動等もあり、身体がうまく対応できず、体調のコントロールが難しい時代です。そのため、冬になると風邪を引いたり体調を崩したりすることがあるようです。
特に年末年始などの寒い季節は、忙しい日々が続き、ストレスも増えるため、エネルギーの消耗が顕著になります。不規則な食事や睡眠、疲労も免疫力の低下につながり、体の抵抗力が低くなる可能性があります。
この記事では、寒い冬を健康的に乗り越えるためのいくつかの方法を紹介します。
冬に向けて免疫力が低下する4つの原因
乾燥
冬は空気が乾燥し、鼻やのどの粘膜が乾燥しやすくなります。この状態は低温乾燥と呼ばれ、ウイルスが活性化しやすくなるため、免疫力が弱まると言われています。
ストレス
過度なストレスは自律神経の調和を乱し、免疫力の低下につながることがあります。ストレスの適切な管理が重要です。
低気温
体温が下がることで、免疫細胞の活動が低下し、免疫機能が弱まります。冬季は体が冷えやすく、体温が下がりやすいため、特に気をつける必要があります。
免疫細胞が正常に機能するためには、体温が約36.5℃であることが理想的で、1℃上昇すると免疫力が最大5〜6倍向上すると言われています。逆に1℃下がると免疫力が30%低下するとされています。
不規則な生活
偏った食事や睡眠不足は免疫細胞や抗体の正常な機能に影響を与えることがあります。免疫細胞や抗体はたんぱく質、脂肪、糖分やミネラル、葉酸など数多くの種類の栄養素が必要になります。
また、十分な睡眠を確保しないと体内時計が乱れ、免疫力の低下につながる可能性があります。冬季にはイベントが多く、寒さで活動量が減少しやすいため、生活リズムの乱れには気をつけるべきです。
免疫力を上げる5つの工夫
体をあたためる
身体を暖かく保つ工夫が大切です。寒い季節には、適切な衣服を着用し、特に、首、手首、足首は血流の多い血管(動脈)が皮膚の近くを走っているので、冷やさないようにするのが大切です。マフラーや手袋などを活用することで寒さから身を守りましょう。
外出前に室内でこれらを身につけることがおすすめです。また、忙しい時期であっても、ゆっくり温かいお風呂に浸かることで体を温める時間を持つことが健康に良いでしょう。
腸内環境を整える
腸内の善玉菌を増やすことは免疫力を向上させ、感染症を予防するのに役立ちます。善玉菌はオリゴ糖、食物繊維などを好むため、ヨーグルト、大豆製品、野菜、穀物などを積極的に摂取しましょう。
乾燥対策
適切な水分摂取と加湿器の利用により、室内の湿度を保つことが大切です。空気が乾燥することで鼻やのどの粘膜が乾燥し、免疫力が低下するリスクが高まるため、これらの対策を積極的に行いましょう。また、耳が痛くならないマスクをして寝るのも喉の保護につながります。加湿器や適度な水分補給により、湿度を維持することで、乾燥から身を守ることが大切です。
質の高い睡眠
寝る時間が遅くなってしまっても、同じ時間に起き、日光に当たるように心がけましょう。日光を浴びることで体内時計が調整され、短時間で深い睡眠を取ることができるでしょう。
適度な運動
適度な運動は免疫力向上に効果的です。運動により体温が上昇し、肥満予防にも役立ちます。屋外での運動だけでなく、屋内でも行える簡単なエクササイズを取り入れ、活動量を増やすことが重要です。入浴後に行うストレッチも、血行を促進し免疫力向上に繋がります。
まとめ
寒い冬において免疫力を維持・向上させることは重要です。免疫力を高めるために、体温を保つために適切な服装を選び、加湿器や水分補給による湿度の維持は乾燥からの保護が大切です。また、良質な睡眠を確保し、規則的な生活リズム、適度な運動は体温の上昇や肥満予防に役立ち、生活の質を向上させます。
これらの工夫を実践することで、冬でも健康を維持し、感染症から身を守ることが可能です。免疫力を高める取り組みは、健康的な冬を迎えるための鍵となります。
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